そば粉の基本的な知識
そばの味は、そば粉の質で決まります。ここでは、実の構造や保管方法、種類など、そばとそば粉の基本的な知識を身につけましょう。
まず「中力粉」を選びましょう。
・強力粉:弾力がありすぎて太いうどんには不向き。
・薄力粉:コシがなく、茹でて何時間もしたようなうどんになる。
小麦粉の種類によるこのような違いは、含まれている蛋白質の量によります。強力粉の含有量は11.8〜14.5%・中力粉は8.8〜10.0%・薄力粉は6.5〜9.5%です。
次に中力粉の中でも国産小麦粉(地粉)を選びましょう。
昔から、外国産の小麦は「メリケン粉」・「ひね粉」と呼び、国産小麦粉を「うどん粉」と呼んだように区別しました。外国産小麦は「強力粉」・「準強力粉」、あるいは天ぷら粉やお菓子向きの「薄力粉」です。外国産の「中力粉」は、 ASW(オーストラリア・スタンダード・ホワイト)です。(北海道産は薄力粉が多いようです。)
産地で小麦粉の味は違う
うどんに最も適しているといわれる農林61号。同じ品種でも地域で変わります。南に行けば行くほど蛋白質の含有量は
少なくなる傾向があります。関東の小麦粉は蛋白質が多いので、やや細めのうどんに適します。関西以南の粉では細いうどんだと物足りない感じとなり、太めのうどんに適しています。